情報系大学生のためのメモ

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【初心者向け】Ubuntu16.04でJupyter notebookを使いPythonスクリプトを書こう

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Jupyter notebookとは,一言で表すとブラウザ上でPythonを対話的に実行することができるツールのことです.
下は実際にJupyter notebookを使用している画像です.

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このように,Pythonファイルで実行する必要がなく,Python対話的に実行することができます.


導入手順

使用する環境は以下の通りです. また,最低限のPythonの環境構築が済んでいることが前提です.

  • Ubuntu16.04

  • Python3.5.2

  • pip 18.1

それでは,導入していきます.

  1. pipのアップデート:$ pip3 install -U pip

  2. iPythonの導入:$ pip3 install ipython

  3. Jupyterの導入:$ pip3 install jupyter

これで,導入は完了です.
pip関連でエラーがでた場合の回避策を後日記事にしようと思います.

Jupyter notebookの使用方法

それでは,Jupyter notebookを使ってみましょう.

$ python3 ipython notebook

と打ち,ブラウザに以下のような画面がでてきたら成功です.

f:id:Xtuyo:20190102191210p:plain
Jupyter notebookが正常に起動した時の画面
次に,画面右上部の「New」という項目を選択し「Python3」を選択してください.f:id:Xtuyo:20190102191524p:plain すると,下の画面のようにf:id:Xtuyo:20190102192259p:plainPythonスクリプトを書き込めるようになります.

よく発生するエラーについて

「New」を選択時に以下のメッセージが出現し,Pythonスクリプトを書く画面に移行できないエラーがあります.

f:id:Xtuyo:20190102192706p:plain これは, chownコマンドでファイルの権限を書き換えることで解決できます.
$ sudo chown -R あなたのユーザネーム:あなたのユーザネーム ~/.local/share/jupyter/

【補足】Pythonインタプリタ,及びiPythonについて

Pythonインタプリタ機能について

インタプリタとは,端末上でPythonを1命令ずつ実行できる機能です.

下の画像のように使用します. f:id:Xtuyo:20190102194029p:plain このインタプリタ機能は,わざわざPythonファイルで実行する必要がないため,簡単な処理の確認などに非常に便利です. 私はよくnumpyの練習用に使用していました.
しかし,エディタ上とは異なり,視覚的に見づらいです.そこで,iPythonの出番です.
実は,Jupyter notebookの導入時にiPythonというものを導入しました.iPythonPythonインタプリタ機能の上位互換のようなものです. f:id:Xtuyo:20190102195424p:plain このように,視覚的に見やすくインタプリタ機能を使用できます.
そして,iPythonをブラウザ上で更に使いやすくしたのがJupyter notebookというわけです.
Jupyter notebookを使用するまでもないと感じたらiPythonを使用してみてください.