【新入生・受験生向け】情報系の大学生活について
最近,情報系の大学に進学する人が増えているそうです.
そこで,現役の情報系大学生として,
これから情報系の大学に進学する人や,情報系の大学に進学したけどイマイチ何をするべきか分からない人向けに
情報系の大学生活はどのようなものか,何をすべきか紹介しようと思います.
ここでは,大学進学以前に情報学を勉強したことがない人向けに紹介します.
情報系の大学で必要なもの
ノートパソコン
最低限のネット環境
これさえあれば,(何でもできます)ある程度のことはできます.
プログラミングだけなら,オフライン環境下でもできます.
他の機械工学や生命医化学に比べるとはるかに低コストかつ無限大に学べます.
プログラミングなどの事前知識は不要
情報系への進学にプログラミングの事前知識はいりません.ただ,あったら便利だなって程度です.
また,ほとんど人がプログラミングや情報学の初心者です.中には,パソコンを触ったことのない人すらいます.
なので,心配はいりません.大学で真面目に勉強できれば大丈夫です.
私自身入学当初は人差し指でタイピングしているような人間でした
大学での生活
私自身が大学生活を通して大事だと感じたことを紹介しようと思います.
講義以外の時間を有効に使う
大学では,中学や高校のように,毎日朝から夕方まで授業があるわけではありません.
下手をすると小学生のほうが勉強している可能性が.
とにかく自由な時間が増えます.そこで,して欲しいのが,コンピュータスキルの向上に力を入れることです.
というのも,
大学の講義のほとんどが座学です.
このように,学生は机に座り教授が黒板に描く数式をひたすら板書するような講義がほとんどです. 実際にパソコンを使用する講義はほとんどありません.
したがって,コンピュータを扱う能力は自分で育てるしかありません. もちろん,コンピュータを扱うばかりが情報学とは言いません.
しかし,コンピュータの使えない情報系大学生は,泳げない魚のようなものです.
そのためにも,サークル活動を活かしてみましょう.
サークル活動
サークル活動についてです.
バンドサークルやテニサーでもいいですが,
本気で将来のことを考えるなら情報系のサークルに入りましょう.
私たち情報系の強みは,
パソコンとネット環境だけで学ぶことができる
という点です.
パソコンとネット環境さえあれば,場所は問いません.
大学の食堂や,空き教室や共有スペース,飲食店など.
低コストな環境で他のサークル員と切磋琢磨しながら勉強ができるはずです.
また,大体のサークルは兼部ができるので,バンドをしながら情報系のサークル活動などが可能です.
情報系のサークルと言っても多種多様です.ここでは,情報系サークルのほんの一例を紹介します.
- 競技プログラミングサークル
いわゆる競プロと呼ばれるものです.
競プロは,数学の問題集をプログラムを用いて解くイメージです.それを,いかに効率よく,かつ素早くできるかを競い合います.
- ゲーム制作サークル
その名の通り,ゲームを作るサークルです.
ゲーム会社で働きたい人や,自作ゲームを作りたい人におすすめです.
ここで紹介したのはほんの一例です.この他にも,多種多様なサークルが存在します.
これらのサークルに入ることによりスキルアップは確実です.
勉強における3つのステップ
大学では3つのステップに分けて勉強できると考えてます.
幅広く学び,興味のある分野を探求するステップ
興味のある分野を見つけ,その分野の事前知識を勉強し研究の準備をするステップ
がっつり興味のある分野の研究(勉強)を行うステップ
ステップ1:1,2年生(研究室配属が決定するまで)は幅広く学ぶ
まず,ステップ1に関してです.
1,2年生の時から学ぶ範囲を狭めるのは大変危険です.
情報学と言っても,多種多様な分野があります.
AI分野だったり,WEB関連技術だったり,
あるいは脳波や心電図計測のような生体系分野のようなものも情報学に含まれます.
また,基本的なプログラミング能力の向上,コンピュータに命令するための各種コマンド操作,コンピュータの環境構築の方法などもこの時期に勉強しましょう.
つまり,1,2年生という期間は,幅広く学び本当に興味のある分野を探求する期間だと言えます.
また,幅広く勉強する上で,将来的には関係ない分野の経験が興味のある分野に結びつくことがあります.要は経験を積み重ねようということです.
ステップ2:3年生は興味のある分野の事前知識を蓄える
ステップ2に関してです.
3年生では,自分の興味のある分野の研究ができる研究室をある程度絞りましょう.
そのためにも,研究室公開と呼ばれる研究室の見学行事には,
必ず参加し,自分のやりたいことができるか調査しましょう.
研究室には最低1年は通います.
配属された後に後悔しないように準備しましょう.
ステップ3:思う存分興味のある分野の研究をする
いよいよ卒論に向けて研究を行います.
研究室の先輩方や,教授から指導を受けながら研究を進めましょう.
また,この頃には,ステップ1,2で学んだ知識を駆使して様々なことができるようになっています.
研究室について
一般的な大学での研究室配属は4回生からになります.(3回生からの大学も存在します)
研究室では,各研究室のテーマに沿った研究を行い,卒業論文なども配属された研究室で執筆することになります.
また,最低でも1年間は配属された研究室での日々を生活するので慎重に選ぶ必要があります.
情報系の研究室での生活
研究と言うと,白衣の人がフラスコを振りながら行うイメージを浮かべる人がいますが
情報系の研究では,主に計算機(パソコン)の前で研究を行うことになります.
また,研究以外にも
研究室の学生同士で最新の論文を紹介
各自の進捗状況を共有する全体ゼミ
中には懇親会を行う研究室
学会発表と呼ばれる行事
つまり,研究だけが研究室ではないということです.
大学院について
理系の大学に来たからには,大学院進学も視野に入れましょう.
通常,学部卒業後に大学院進学する場合,
2年間,修士課程と呼ばれる課程で研究することができます.
大手の企業では,修士課程を修了することが採用条件だったりします.また,さらにアカデミックな道を進む,博士課程を進むという選択肢も存在します.
大学院については,3年生になってから考えても大丈夫です.
今後も紹介したい内容があれば更新します。