情報系大学生のためのメモ

情報系大学生のためのメモ

情報系の大学生活で役に立ちそうなことを共有します

【卒論・修論・Tex】レポートや卒論などにおける参考文献の書き方:BibTexの使い方

Latexで大学の課題のレポートや卒業論文を書く際に,
参考文献を手打ちで作成していませんか?
参考文献を書いている間, 著者,出版日などの各項目の順番を忘れたり,
そもそも参考文献ってどう書くの?
そういった,問題を解決するのがBibTexです.
BibTexを使用すると,このように参考文献が綺麗に,また簡単に引用ができます.
f:id:Xtuyo:20190103001208p:plain


BibTexとは

BibTexとは,参考文献の一覧の整形に使われるツールです.(とWikipediaに書いてありますが)
一言で表すと,参考文献のテンプレートを作成しそれを元に綺麗に参考文献を作成できるツールです.
この記事では,BibTexを使用する環境としてCloudLatexを使用します.
CloudLatexクラウド上でTexを使うことができるツールです.


BibTexの使用方法

ここでは,Google Scholarを例にBibTexを使用してみます.
まず,引用元の論文を検索します.
f:id:Xtuyo:20190102224725p:plain

次に,下の画像の黒い枠線で囲っている部分をクリックしてください.

f:id:Xtuyo:20190102224952p:plain
そして,BibTexという項目を選択すると以下の様な形式でページが表示されますので全文コピーしてください.

@article{谷口忠大2011コミュニケーションするロボットは創れるか,
  title={コミュニケーションするロボットは創れるか-記号創発システムへの構成論的アプローチコミュニケーションするロボットは創れるか-記号創発システムへの構成論的アプローチ, 2010},
  author={谷口忠大 and 須藤秀紹},
  journal={システム/制御/情報: システム制御情報学会誌},
  volume={55},
  number={8},
  pages={339--344},
  year={2011}
}

それでは,Cloud Latexに移動しましょう.
Cloud Latex上で,hoge.bibのように.bib形式のファイルを作成し,先ほどコピーしたものを貼り付けてください. f:id:Xtuyo:20190102230148p:plain

.texファイル内の\end{document}文のすぐ上部にBibTexを使用するためのコマンドを追加します.
ここで,\bibliography{hoge}hogeには.bibファイルの文頭を入れてください.(hoge.bibなら「hoge」)

\begin{document}
~~~本文~~~

\bibliographystyle{junsrt}
\bibliography{hoge}

\end{document}

実際に引用してみる

実際に引用してみましょう.
.bibファイルの下の画像の黒枠で囲った部分をコピーします. f:id:Xtuyo:20190102232040p:plain
.texファイルでは,\citeコマンドを使用します. \cite{}{}部分に先ほどコピーしたものを貼り付けてください. f:id:Xtuyo:20190102232232p:plain するとこのように綺麗かつ自動で参考文献の項目を作成し引用ができます.
f:id:Xtuyo:20190102232556p:plain また,余談にはなりますが引用する際はピリオドの手前で引用しましょう[1].

注意点

.bibファイルについて

.bibファイルは1つだけでいいです.
下のように,並べて記述できます.

@article{1つめの論文,
  title={タイトル1}
  author={著者1},
  journal={発行元},
  volume={ページ数},
  number={数},
  pages={ページ},
  year={年}
}

@article{2つめの論文,
  title={タイトル2}
  author={著者2},
  journal={発行元},
  volume={ページ数},
  number={数},
  pages={ページ},
  year={年}
}

また,書籍などに適した.bibファイル用のテンプレートがネット上で転がっているので必要ならば調べてみてください.


エラーについて

.texファイル内で1つもBibTexを用いて引用をしていない場合, 下のような警告がでます.
したがって,とりあえず文章と関係なくても\cite{}コマンドを.texファイルに書き込んでおいてください.f:id:Xtuyo:20190102233817p:plain